米寿の証 矢葺正男 第四章
- West Los Angeles Holiness Church
- May 23
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Updated: Jun 2
「安全な場所を出て 人の足を洗いなさい」
アフリカ、ケニヤ宣教に参加した私は、祈りの中で主の語りかけを聞きました。安全な場所? 受洗以来お世話になり、長老として満たされた教会生活をいただいていた母教会 Mission valley FM Churchは、私にとっては最も”安全な場所”でした。 信仰生活40年、結婚生活40年、仕事40年の安全な場所を「出なさいと言われるのですか?」教会生活が長くなり、役員なども長い間奉仕していると教会の「偉い人」になってしまいます。そこから 出なさいと神様はおっしゃるのです。2週間後に牧師にその事を告げました。主は私と妻に次のステップをご用意しておられたのです。「人の足を洗いなさい」どういう意味なんでしょう?その数年前、我が家にお泊まりになっていた宮川牧師夫妻と話をしていた時に、いつも大好きな温泉のことが話題となりました。霊肉共に癒しのある教会が話題になった時に「温泉のある教会」のビジョンが与えられたのです。こられる方々の「足を洗う」=伝道、宣教となる。私たちは、長い間自宅を開放し日本各地からの訪問客に伝道してきた私たちをみて、宮川牧師は専用の施設を持つビジョンが与えられたのです。宮川牧師夫妻と私たち 4人は、 日本の人が一番リラックスできるのは 温泉しかないという結論にいたり、地元の温泉場所を資金などどこにもないのに探し始めたのです。待ちに待った不動産屋からの連絡で、物件を見にいったのはケニアから戻って数ヶ月後のことでした。資金は宮川牧師のお義母さんが日本の住まいを売却し、私たちは自宅を担保に銀行から借り入れ、温泉の持ち主が韓国の伝道師の方で売値の1/4を献金してくださるという信じられないような申し出により なんとか調達できました。ところがほっとしたのも束の間で、温泉の水質検査の結果、そこには硫黄成分がほとんどないということがわかったのです。交渉は暗礁に乗り上げてしまいました。4人はその時、絶望感に打ちのめされました。